机上の三角（2020年）

SOLD OUT

飲茶さんという哲学者がいるのだが、私が知っている哲学のことはほとんど彼から教わっていると言っても過言ではない。
著書の一部に、真の三角形は存在するのか、というようなくだりがある。例えば、定規を使ってぴしっと三角形のようなものを書いたとしても、ミクロマクロまで見ていくと点の形が残ってしまい、それは厳密には真の三角形とは言えないのではないか、というような話である。（かなりざっくりです）
そもそもこの世界は当然のごとく様々な前提事項の上に成り立っているが、その前提事項さえ、証明すると危ういことがたくさんある。まさに、机上の空論である。
話は飛躍するが、前提の前提や、根底の根底まで疑ってみる、という姿勢は、人に対して優しくなれるひとつの方法なのではないかと思う。

「机上の三角」
サイズ：半紙（24.3×33.3㎝）の半分ほど（詳しいサイズはお問合せください）

※2作品掲載がありますが、お好みのほうをお伝えくださいませ。
※商品価格は、すべてマクリ（書いたそのままの和紙1枚）の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円～で可能です。
※送料は着払いとなります。