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エチレンと嘘で朽葉が匂いけり (2020年)
¥4,000
俳句を始めた数年前のお気に入りの句作である。 エチレンとはリンゴなどから発生するエチレンガス(植物ホルモンの一種)のこと。このエチレンガスは果物などを追熟させておいしくする。その一方で、腐敗を促進するものでもある。熟するのも腐らせることも、同じ作用であるということだ。 人も、嘘や欺瞞によって、度を超すと腐り匂ってくることがあるのではないだろうか。それは見えないものの作用によって。 「エチレンと嘘で朽葉が匂いけり」 (季語:朽葉(秋)) サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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秋寒や珈琲落つる三角錐 (2020年)
¥4,000
すっかり秋も深まり、朝晩は冷え込む。朝は珈琲とトーストが良い。 香しさが充満したキッチンで、食パンをトースターに入れつつ。ドリッパーの三角錐からぽたぽたと落ちる珈琲を眺めながら、朝の贅沢なときを過ごす。 なんていう余裕はない。バックミュージックは「おかあさんといっしょ」の元気なおにいさんとおねえさんの歌声である。悪くはない。 「秋雨や珈琲落つる三角錐」 (季語:秋雨(秋)) サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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背景が青空ならば (2020年)
¥4,000
背景が青空ならば、に続くのは、「どんな被写体もきれいに撮れる」である。 青空は物の輪郭をくっきり明確にする働きがあるように思う。特に花は青空を背景にするときりりと凛と、素人でもかなり良い写真を撮ることができる。 他作品の「今が最も美しいなんて」と同様、2007年に父が亡くなる病院での印象的な光景からこれを書いている。五月の抜けるように爽やかな青空と生命の活気ある蠢きは、死にゆく父の状況とあまりにも乖離していた。生死の輪郭が浮き彫りになって、余計に悲しくなった。 「背景が青空ならば」 サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※3作品掲載がありますが、お好みのものをお伝えくださいませ。 ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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今が最も美しいなんて (2020年)
¥4,000
SOLD OUT
2007年、私は22歳だった。父は突然の病気で、私がそれを知ってから約2か月余りで死んでしまった。入院していた父をお見舞いに行ったのは、五月晴れの気持ちの良い日だった。病院の庭の木陰で私を見て、「今が一番きれいなときかな」と父は言った。 「今が一番」というのは良いことのようにも思えるけれど、裏を返してみれば「もうそれ以上はない」である。けれど、まもなく死んでしまう父にとってはずばりそうだったかもしれない。 今が最も美しいなんて、言わないでほしい。私はあれから、きれいに、美しく、なれたのではないだろうか。 「今が最も美しいなんて 」 サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※2作品掲載がありますが、お好みのほうをお伝えくださいませ。 ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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藻屑の恋の結末 (2020年)
¥4,000
人間も動物も、地球上で藻屑のような存在である。いつだって風に吹かれて飛ばされるような、いつだって大きなものに紛れて見えなくなってしまうような、そんな存在である。 この世界に散り散りに散らばって漂っている藻屑たちは、たまたま他の藻屑たちと出会う。藻屑たちは恋をする。さてその恋の行方は。 「藻屑の恋の結末」 サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※2作品掲載がありますが、お好みのほうをお伝えくださいませ。 ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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書くことは不随意ではありません (2020年)
¥4,000
普段我々は、呼吸や消化やしゃっくりやくしゃみなどは不随意に行われている。しかし一方で、書くことは随意運動に他ならない。 何の迷いもなく、衒いもなく、驕りも狙いもない、素のままの状態で書かれた書のことを「卒意の書」という。無意識の状態に近いと思うが、筆を持って紙に向かって何かを書こうとしている以上、無意識や卒意というものは極めて有難く、捕まえがたい。しかし卒意で書かれた書の良さというのは本当に捨てがたいものが宿るものだ。 「書くことは不随意ではありません」 サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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秋雨の上がり半分石乾く (2020年)
¥4,000
数年前、奥多摩にバーベキューをしに行ったときに川辺で詠んだ句。 雨が上がって、太陽が顔を出し、河原の石が太陽の当たっている半分だけ乾いていく。 「秋雨の上がり半分石乾く」 (季語:秋雨(秋)) サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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一歩青天 (2020年)
¥4,000
SOLD OUT
独歩晴天、という禅語がある。それを「一歩」に変えた。「一歩(いちほ)」は息子の名前である。一歩の一歩一歩が青天であると良い。 「一歩青天 」 サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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愛でたい本能 (2020年)
¥4,000
1年3か月前から、私は息子の母親をやっている。もちろん子育てには色々あるのだが、基本的に猫可愛がりに愛でまくっている。とにかく可愛い、可愛くて仕方がない。隙あらば撫でまわし、キスをして、抱きしめる。自分自身でもこの姿はとても意外なものだった。 この可愛がり方は、本能に近いようなものだ。私にこんなにも小さき者を愛でたい本能が備わっていたなんて。遠い昔から呼び覚ましたような本能の感覚。 息子には、母の欲望を満たしてくれてありがとうと言いたい。 「愛でたい本能」 サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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歩き行く我が主語なりいわし雲 (2020年)
¥4,000
SOLD OUT
歩いて行くのが「私」であることは当然のことである。 しかしその分かりきったことも、改めて宣言したいような気概。いわし雲の空の下、闊歩する。爽快である。 「歩き行く我が主語なりいわし雲」 (季語:いわし雲(秋)) サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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秋といふ文字を彩るのなら赤 (2020年)
¥4,000
文字には色があるような気がする。 「中」はこげ茶、「下」は黄色、「即」は緑・・・明日には違うことを言うかもしれないが、「秋」は赤のような気がするのである。 「秋といふ文字を彩るのなら赤」 (季語:秋) サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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言外のことを伝える金木犀 (2020年)
¥4,000
言葉の力は大きいけれど、言葉は万能では全然ない。 明文化できないその”何か”を、誰かに一瞬にして伝えることができることもある。 まして、言葉よりも雄弁なものはたくさんあるだろうと思う。 「言外のことを伝える金木犀」(季語:金木犀(秋)) サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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いつからか世界がひっくり返って夜の星空に落ちたいと思わなくなった(2020年)
¥4,000
幼い頃、ベランダで星空を見上げながら、このまま地面と空がひっくり返って全部落っこちてしまえばよいのに、と思っていた。時を経て大人になり、そんなことが起こりえないということを知ったということだけでなく、素直にそう思わなくなった。 あの頃よりも、私の精神的な暮らしは良くなっているということだと思う。 「いつからか世界がひっくり返って夜の星空に落ちたいと思わなくなった」 サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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梵我一如 (2020年)
¥4,000
SOLD OUT
梵我一如、簡単に言うと、宇宙(世界)と個人(自分)が同一であるという思想である。 私はこれはすなわち「ロックンロール」ということだと思っている。 私が26歳の頃に、ザ・ブルーハーツから雷のような衝撃を受けたが、あの体験が一体何であったのかずっと考えていた。この言葉に出会ったとき、とてもフィット感を覚えたものだ。 と言っても、人様に伝えることがなかなかに難しいものであるのは分かっている。 「梵我一如」 サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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ぼくはこのコップの水滴を見てイチゴということができる。 (2020年)
¥4,000
数年前、神楽坂のイタリアンにて、運ばれてきたコップの水を見て友人が発した言葉である。そのあと「君はそんなことできないでしょう?」と言われた。私は「え、そういうことでいいのか。それならできる、むしろ特異なはず。」と言わば開眼したような気持ちになった。 そして、私は書の創作といわれる分野に少しずつ足を踏み入れ始めた。 本当に、そんなことで、そんな一言で、人の行動が変わるのである。 「ぼくはこのコップの水滴を見てイチゴということができる。」 サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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言語野があたたかくなる今日が好き (2020年)
¥4,000
俗語かもしれないが、言語を司る脳の分野、言語野。その部分が活性化してあたたまっている、つまり、頭の中で言葉がうまく巡っている。 何かについてうまく表現ができたり、どんぴしゃな言い回しを見つけたり、心に刺さる言葉を見つけたり、そんな瞬間は私にとって幸福度が高い。 ちなみに「あたたかい」というのは春の季語になるのだが、脳が活性化するのに季節は問わない。そんな「今日」が好きなのである。季節が良いから、今日が好きなわけではないのである。 「言語野があたたかくなる今日が好き 」(季語:あたたかく(春)) サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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小さいから起きたら伸びをする (2020年)
¥4,000
SOLD OUT
まだ赤ちゃんの息子は、眠りから覚めるとき、うぬぬぬぬー、と伸びをする。 くしゃみや瞬きは不随意でするのは分かるのだが、伸びもこんなに無意識に、そして盛大にやるものなのかと改めて見入ってしまう。 あまりに伸びーーーとするものだから、眠りから覚めるたびに大きくなるためにやっているのではないかと思うことがある。 「小さいから起きたら伸びをする」 サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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山装ふ貨物列車の長きかな (2020年)
¥4,000
「山笑う」「山滴る」「山装ふ」「山眠る」という春夏秋冬の山の季語がある。美しい日本語だなあと思う。 秋の色づいた山、そこに何を合わせようか。そうだ、いろんな荷物を積載した貨物列車。 我ながら良い風景になったのではないかと思う。 「山粧ふ貨物列車の長きかな」 (季語:山粧ふ(秋)) サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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笑み栗は狼の口に似ている (2020年)
¥4,000
いが栗が熟して鬼皮が割れているのを、笑っている口に見立てて「笑み栗」という季語がある。しかし、あんなどげどげごつごつの鬼皮をみて「笑み栗」などとほほえましい感じがするだろうか。鬼皮を見て、何に似ているかなと考えたところ、膨らんだスコーンの割れ目に似ていると思った。スコーンの割れ目のことを「狼の口」という言い方がある。 「笑み栗は狼の口に似ている」 (季語:笑み栗(秋)) サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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豆苗の傾くは欲望の夏 (2020年)
¥4,000
豆苗を一度刈り取って、それをまた育てたことがある人も多いのではないだろうか。 豆苗は太陽の方に向かって大きくしなりながら貪欲に伸びてゆく。手を伸ばしても手を伸ばしてもまだまだ足りない、そんな豆苗の育つ姿を見るのが好きである。 「豆苗の傾くは欲望の夏」 (季語:夏) サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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秋の宵半濁点を数へをり(2020年)
¥4,000
半濁点は、一説によると16世紀ごろ外来語が入ってきた際に発明されたものらしい。濁点・半濁点は、「が」や「ぱ」を表し、その記号の形と発音とのイメージもぴったりである。すごい発明である。しかし、記号の形と音はぴったりだが、とりわけ半濁点は筆文字としてはやや不自然なように思う。 ところで、なぜ「半濁点」というのだろうか。「ぱ」は音として濁っている感じはしない。濁点という名称を思い付いたついでの感が否めないような気がするのは私だけだろうか。 「秋の宵半濁点を数へをり」(季語:秋の宵) サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※2作品掲載がありますが、お好みのほうをお伝えくださいませ。 ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円~で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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蒸しパンの膨らんでいる春の夢(2020年)
¥4,000
私は、普段お菓子の類は自分で作ることがほとんどないのだが、息子のおやつにと蒸しパンを作ってみた。 シリコンスチーマーに入れて電子レンジにかける。電子レンジのくぐもったガラス窓から膨らむ蒸しパンを見つめる。今私は温かな夢を見ているのかもしれない。 「蒸しパンの膨らんでいる春の夢」(季語:春の夢) サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※2作品掲載がありますが、お好みのほうをお伝えくださいませ。 ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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滴るほど果汁を湛える果物を口にすると畏敬の念と感謝が溢れる(2020年)
¥4,000
おしなべて果物が好きである。スイカや桃やみかんやメロンなど、水分の多い果物を食べると、どこからこの美味しい水は来たのだろうか、と不思議に思う。 こんなに瑞々しくて美味しいものをありがとうございます、と素直にそんな気持ちになるのである。 「滴るほど果汁を湛える果物を口にすると畏敬の念と感謝が溢れる」 サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください) ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。紙は自然な白色です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円で可能です。 ※送料は着払いとなります。
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君のこと想っていない金木犀(2020年)
¥4,000
むせかえるような金木犀の香りに街中が満ちる時期がある。そこかしこに金木犀はあって、逃れられないのである。 忘れたはずの君のことをこの季節にはどうしようもなく思い出してしまう。もう想ってはいない、もう想ってはいない、そう思うほどに金木犀は強く香るのである。 「君のこと想っていない金木犀」(季語:金木犀(秋)) サイズ:半紙(24.3×33.3㎝)の半分ほど(詳しいサイズはお問合せください。 ※2作品掲載がありますが、お好みのほうをお伝えくださいませ。 ※商品価格は、すべてマクリ(書いたそのままの和紙1枚)の状態です。画像加工で表装をしておりますため、実際に裏打ち・表装をご希望の場合は別途ご相談くださいませ。物にもよりますが、パネル装・額装は数千円で可能です。 ※送料は着払いとなります。